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-- 復興メモ
朝シャワー派には厳しい季節がやってきました。2回目の東北の冬です。

■まちの課題は最大の「商品」

本日は第5回 三陸沿岸交流会に参加してきました。今年リニューアルオープンされた三陸花ホテルはまぎく@大槌町に約60名の沿岸自治体職員が集まり、ワークショップ&懇親会を行うものです。

テーマは「三陸にどのように人を呼び込むか?」。つまり、震災前から言われている観光PR不足や不便な交通アクセス、復興需要による宿泊施設不足などの課題を克服し、どう交流人口・定住人口を増やしていくかということです。

この議論について、私は被災地の課題を最大の「商品」としてブランディングしていくことが必要だと思っています。「海がきれい」「魚がおいしい」「農業体験ができる」といったコンテンツを並べるだけでは、築地や北海道ではなく三陸に行こう!とはならないかもしれません。日本海側だって魚は美味しいし、海のあるまちは他にたくさんあります。

震災後に多くの方が被災地を訪れましたが、それは「三陸」だからではなく「被災地」だからです。「震災復興」という大きすぎる課題自体が圧倒的な差別化要因になっているのです。

以前、東北復興新聞さんに寄稿したエッセイ(http://kazz.blog.jp/archives/1578054.html)では、若い世代の社会に対する違和感から生まれる熱量と、戦略的にまちづくりに関与できる仕組みづくりの掛け算が、社会の役割分担を再定義する新しい挑戦になると書きました。

長い目で見たときに、三陸に人を呼び込む施策として重要なことは、復興課題を商品として前向きに捉えなおし、若い世代が復興課題にコミットできる入口をつくり、「被災地でまちづくりに関わることができてよかった」と思えるような、やりがいのあるフィールドを提供していくことです。
別の言い方をすれば、千年に一度と言われる大震災の課題解決に全力で取り組んだ「復興世代」が自分の原点を三陸に見出せるような環境を、被災地自らがつくりあげていく必要があるのだと思っています。

三陸花ホテルはまぎくのHPはこちらから↓

http://www.sanriku-hana.jp/

 

[イベント]kids fab caravan1215

こちら明日開催です。お時間のある方はぜひ覗いてみてください。

場所:900120013001600

場所:釜石・大槌産業育成センター

イベント詳細はこちらから↓

http://www.town.otsuchi.iwate.jp/docs/2013112800015/files/20131214.pdf