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先週末は東北オープンアカデミー釜石プログラム「ビジネスパーソンのためのローカルキャリア入門」を開催。バラエティに富んだ5名の参加者の皆さまと、地域に関わりながら働くということや、地域に関わる人が増えるための仕組みづくりをともに学び、クロージングでは、釜石が誇るパワースポット「奥の院」で“ローカルキャリア宣言”をして頂きました。

 

7月1日の辞令交付で釜石市より主幹職を拝命し、9月議会から「まち・ひと・しごと創生」に関する市議会答弁が私の仕事になります。また、昨日の総会で釜援隊協議会の事務局長に就任しました。釜石シティプロモーション委員会の運営や、構想を進めているローカルベンチャーPJを含め、世代や地域を越えて、価値の再統合を進めていくことが私の仕事なのだと思います。それは、昨年度に策定した『オープンシティ戦略』を実践していくことに他なりません。

 

経営戦略論にはこんな論争があります。「戦略」が「実践」に従うのか、「実践」が「戦略」に従うのか。古くは、「戦略」が「組織」に従うのか、「組織」が「戦略」に従うのか。そして、「実践」は「組織」に従うのか、「組織」は「実践」に従うのか、といった風にです。

私は実務家なので、上記のディベート自体にはあまり興味がないのですが(笑)、重要なことは、それぞれが相互依存関係にあるということです。

 

つまり、実践から生まれる戦略もあれば、戦略から生まれる実践もある。ゆえに、戦略と実践における行ったり来たりをオーガナイズする機能と、“まずやってみる”人や団体が応援される空気の醸成こそが重要なのです。それは、アダプティブ戦略(Adaptive Strategy)と呼ばれる考え方にも通ずるところがあります。リソース誘致合戦の最中にある自治体経営にこそ必要な視点であり、4月に立ち上げたオープンシティ推進室は、そのための組織であり続けます。